ナチュラルマザリング臨時版 その1 子どものケア
「親子の防災ノート」
はじめに
みなさんにとって一番大切な宝物はお子さんですよね。生きていれば何とかなります。
もちろん震災時も震災後も肉体的、精神的に辛いことはいっぱいあります。
でも、まずは、生き残ってほしい。そう願ってお話しています。
残念ながら世の中には、そこにいたら100%助からない場所があります。
もし、地域のみなと力をあわせて助かる可能性が増やせるなら、そうできるようにしてください。子育てに優しい街は、助け合える街なので、災害にも強いのです。
ここでお伝えするのは、主に個人が、ほんの少しでも生存の確率をあげるためできる知恵です。
マニュアルではなくて、自分自身が知恵からアイデアを生み出せれば、自分が一番役に立ちます。そのことを忘れないでください。
あんどうりす
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「親子の防災ノート」その1 子どものケア
*末尾にアレルギーを持つお子さん用のカードの書式があります。
【おむつについて】
●紙オムツ=洗濯がいらない。なるべくコンパクトに、長持ちする工夫を。紙のポリマー部分は1度使ったらそこだけ破りとり、2回目は肌にあたる部分に生理用ナプキンをあてておくとか。
●布オムツ=布はどんどん捨てられるようであればベター。さらしが一本あると、いろいろ使えます。
●タオルやさらしの手ぬぐい=代用可。レジ袋の端と上部をきってオムツカバーにも。
「布オムツ、布ナプ、オムツなし育児での経験は、災害でも生きてくる!」
編注:おしりがきれいに洗えないのが盲点になりやすいが、水分を確保するなど、臨機応変な対応を!
【赤ちゃん、子どもの防寒対策】
1 赤ちゃんの上着はレインウエアがベター!
最低限の上着として、赤ちゃんのうちは、レインウエアが一枚あれば大丈夫。動き回るようになり、服の劣化が激しくなる時期には、防風で中綿があるような服を一枚追加しましょう。微調整は中間着で。
2 中間着
フリースは中間着として防風素材とあわせれば、この条件にぴったり合致します。ただ、静電気が発生しやすい。ウールもそうです。空気が乾燥した所や、特に室内で発生しやすいです。
3 空気の層を作る!
デッドエアなどと呼ばれる。衣類の間に抱きこまれる動かない空気の層が断熱材のようになり温かくなる。
【これから:子どもへの精神的ケア】
「大事なのは、何よりもまずハグ!」
お子さんをいっぱい抱っこしてあげて。お互いに癒される。それから、おっぱい。ショックで赤ちゃん返りしたりするので、子どもが大きくなっていても、おっぱいやミルクと言われたら、まねごとでいいので、応えてあげて。
☆参考:
精神的ケアについて詳しく書かれたブログ。
「未来予想図実行委員会」 http://plaza.rakuten.co.jp/braveboy/
*地震の瞬間、赤ちゃんや子どもたちがどうなっているのか、イメージしにくいと思います。このブログでは、新潟中越沖地震から現在まで、何が起こったのか、どんな支援があったのか、何が必要なのか、時系列で書かれています。
【アレルギーのお子さんを持つ方に】
アレルギー用緊急カードのフォーマット
(携帯電話が通じない場合でもメールは通じる場合があります。)
( )はアレルギーをもっています。倒れていたら、救急車を呼んで至急病院に運んでください。また、飲食することができないものには赤い○が、触れる事ができないものは青い○がついています。他に( )という注意点があります。ご親切にいただいたものをお断りするのは恐縮ですが、どうかご協力お願いいたします。
● 氏名
● 普段の呼び名
● 生年月日
● 性別
● 住所
● 保護者氏名
● 保護者の連絡先 携帯 メールアドレス
●かかりつけ病院名・担当医 連絡先
● もっているアレルギー名と症状
● 具体的なアレルゲン
● 食べられるもの 料理法 など
*アレルギー対応ミルクを、非公開で置いてくださっている自治体もあります。
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あんどうりすさんのHPは http://plaza.rakuten.co.jp/risurisurisu/
この「親子の防災ノート」は、
●NPO法人自然育児友の会のHP http://shizen-ikuji.org/
●同会フェイスブック・ページのノート、http://www.facebook.com/shizen.ikuji.tomonokai
●Blogger のブログ http://oyakonobosai.blogspot.com
にもアップしています。