ナチュラルマザリング臨時版 はじめに。

 以下に紹介する「親子の防災ノート」記事の、底本は、あんどうりすさんが、自然育児友の会会報別冊『ナチュラル・マザリング』4号特集で掲載するために書いてくださった原稿です。

 4号目を迎える『ナチュラル・マザリング』では「親子防災読本」と題して、アウトドア流防災・防寒ファシリテーターの「あんどうりす」さんをメインアドバイザーにお迎えして、「家族の防災」について、紹介しようと考え、取材等をしておりました。

 今回の大震災で、その内容が役に立つと考え、いただいた原稿を編集部が、編集、抜粋し、あんどうさんにチェックしていただいて、今回「臨時電子版」として発表する次第です。

内容は以下の通りです。
1が「こどものケア」
2が「防寒、トイレ、避難所対策」
3が「持っておきたい防災グッズ」

ご参考になる方がいらっしゃれば幸いです。 服部夏生


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あんどうりすさんのHPは http://plaza.rakuten.co.jp/risurisurisu/ 


この「親子の防災ノート」は、

NPO法人自然育児友の会のHP http://shizen-ikuji.org/

●同会フェイスブック・ページのノート、http://www.facebook.com/shizen.ikuji.tomonokai

Blogger のブログ http://oyakonobosai.blogspot.com 

にもアップしています。

アンテナオムリエ。

 8月22日、松本の里山辺にあるブックパッカーのアンテナサイトにて、「こどもとおとなの自分で育つ話」と題したお話会が開催されました。

 ゲストは、国際モンテッソーリ協会の公認教師、深津高子さん、そして不詳オムリエことぼく。

 お話会を企画して場を作ったのは、ブックパッカー主催のウチダゴウさん。ぼくとは、自然育児友の会の内田さんを介して知り合ったのです。

 まずは、ブックパッカーから説明した方がいいように思います。

 ブックパッカーを一言で言うと「本を通して人と人がつながる」試み。ぼくも一度参加しました。みなが本を持ち寄って、紹介し合う。それだけなのに「本好き」ってだけで、とても親近感が沸いて、話が楽しく、初対面にもかかわらずみなで終了後もお酒を飲んだりした、刺激的でありつつものんびりしたひとときでした。

 そのアンテナサイトはいわば「オーダーメイドの貸本屋」。店内には、本は目に見えるところには置いてありません。店主のウチダさんが、お客さんのお話を聞いて、やおら奥の書棚からおすすめの本を持ってくる。お客は気に入れば借りるし、別のがいいと思えば、また、ウチダさんが本を探す。そんなシステムなんです。

 この形態、昔のやり方を守っている、お店とおんなじだなあと思いました。例えば、ぼくがお話を聞きによく伺う大工道具屋さん。ここもお店には商品が並んでいません。お客がどういう道具を何に使うために買いにきたかを聞いてから、奥へ行って商品を持ってきます。あるいは先日取材をさせていただいた足袋屋さん。ここは最初に訪れると、30カ所ものチェックポイントを持ってお客さんの足型を取って、足袋を作ります。二回目以降はその「お預かりした」足型を元に、足袋を作っていくんです。

 現在は、商品がたくさん並んでいる店構えが当たり前になっていますが、昔は、こんな感じの、誂え、つまりオーダーメイドが当たり前だったようなのです。

 そういったやり方を守る人たちの矜持は「お客に商品選択をゆだねない」ということ。同じ種類の商品が安いものから高いものまであれもこれも並んでいるのは、一見親切です。でも、本当の親切とは、そのお店がいいと思うものだけを紹介すること。時間や会話を積み重ねて、お店の思いを込めた「あなた」に合うたったひとつの品物を提供する。そこに価値があると考えているんです。

 その形態を「貸本」というジャンルで始めたウチダさん。話を聞いてみると、何時間もゆっくり話していくお客が多いのだそう。1回3冊まで貸し出し、一律500円という値段設定は、本というハードではなく、お客のオーダーに応える店主の「人力」への対価と考えるといいでしょう。

 もちろん、例えば新刊書店のように、たくさんある中から、自分で選ぶヨロコビもあります。でも、時には、自分のことを考えて「誂えてもらった」一冊を読む幸福だって味わってみたいように思います。

 なんだかピンと張りつめた空気が流れているような紹介ですが、アンテナサイトの中には、ゆったりした時間が流れているようです。こういうタイプのお店は、店主の人となりが良く出るので、ここいらはウチダさんの持つ空気感でもあると思います。

 そんな場で開催されたお話会。当然のごとく、話し手が一方向でしゃべるのではなくて、皆で顔を合わせて、語る、という形式でやりましょう、ということで、開催されました。

 そこで2時間とその後の幾ばくかの時間、聞いたり、話したり、聞いたり、話したり、聞いたり、で、本当にたくさんのお話が飛び交いました。子どもと過ごすことで生まれて来たいろんな思いやものごとを語り合いたい、そんなごくシンプルでまっすぐな思いが場に満ちていました。オムリエ座談会とはちょっと違う人の層でしたが、根本のところでは、まるで異なることないのが楽しく、ふふふ、と心の中で笑ったりしていました。

 で、ここまで前振りしといてなんなんですが、そのときの話などは、ウチダさんが、自然育児友の会の会報に寄稿するそうです。ので、えーと、お楽しみに。

 ぼく自身は、深津さんをはじめ、大勢の方々と時間を過ごし、お話ができたこと。そして、今ここに子どもたちとともにいることについて、少し、しんとした気持ちで考えることができたこと、そして、うちの子ら(はい、ツマと子らもお伺いして、お泊まりもさせていただいてきたのです)を、みんなが、真っ正面から、見て、うけとめてくれたこと。そんなことが嬉しかったのです。

 心の奥底から気にかけてくれる人がいて、はじめて子どもは、心から笑い、ものごとに打ち込める。「弱者」である子どもを見守る人が、ひとりでもいるように、そして、願わくば、ひとりでも多くいるように。平和は子どもから始まるのだから。そんな深津さんのメッセージがぼくのなかに残っています。ウタやイノジとともに過ごしてくれた皆さんに、静かに感謝。そして、このような場を作ったウチダさんに感嘆しつつ、呼んでいただいて感謝、です。

 ちなみに「これとかどうですか」とゴウさんがふらりと持って来た漆塗り職人の自伝。借りて来て、ふむふむ読んでいる最中です。

 詩人ゴーサンの公式ウエブサイト http://www.oo53.com/
 深津高子さんのサイト「ecollage」 http://ecollage.info/

ホームページオムリエ。

外はあたたかい雨が降っています。

オムリエ公式のホームページが立ち上がりました。
作ったのは、公認オムリエの成田さん。
東京を離れ、今年から青い宮崎の空の下で、農業に携わりつつ、オムリエ業務を行なっております。
箱は出来た。
ので、いろいろ充実させていきましょう。いきますね。
取り急ぎ告知まで。

http://ommelier.jimdo.com/

夏オムリエ。

我が家のウタとイノジは、新しく通うこととなった園で、
毎日川遊びをしているそうです。
なかなかワイルドに遊んでいるようで、
家に帰ると風呂場にどろんこ服が毎晩どっさり置かれています。

楽しそう、という訳で、
このまえの日曜日は、ふたりと川へ行きました。
ワタクシもどろんこになりながら、
今年はじめての蝉の鳴き声を耳にしました。

夏がやってきました。

さて、オムリエ的な告知をいくつか。


1 オムリエ座談会@おむつなし育児合宿

7月27日と28日に、藤野の「篠原の里」にて開催される自然育児友の会のおむつなし合宿。毎年、おむつなしを体験しているおかあさん、おとうさんが集まって勉強と交流を行なう催しです。
昨年、お父さんたちと一緒に座談会をしたのですが、今回も行ないます。
夜になると思いますが、おとうさんどうし集まって、アルクホールなぞいただきつつ、おむつなしに関わることになった経緯や、やってみての「ヨロコビ」や「疑問」や「気づき」などを語り合いましょう!
http://shizen-ikuji.org/kozaevent/gasshuku/entry-5843.html


2 オムリエお話@松本ブックパッカー・アンテナサイト

8月22日(日)に、松本の里山辺という場所で「こどもとおとなの自分で育つ話」と題したお話会が開催されます。
ゲストとして登場するのは、国際モンテッソーリ協会の公認教師にして「こどもの自然と絶妙に寄り添える(ウチダ氏談)」深津高子さん。そして不詳オムリエことワタクシ。
こんな「場」を企画して作ったのは、本を通して人と人がつながる「ブックパッカー」を始めたウチダゴウさん。会場もウチダさんの自宅兼仕事場ですね。
お話会は、3人が一方的にお話するだけの場ではありません。来場者の方々も一緒に、それぞれの子どものいる生活の「これまで」「いま」「これから」を語り合い、共有し、ゆるやかにつながり合っていく場になっていきたいなと思うし、そうなっていくでしょう。
元、現役、これから、いずれの育児とうさんかあさんも、是非ご参加を! 
http://www.bookpacker.org/


3「オムリエ」NHKで紹介される。

「オムリエ」の言葉が、NHKテレビの「気になることば」というコーナーで解説、紹介されました。6月21日の回です。イクメンって言葉、随分定着していますね。
http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/index.html

オムリエ報告(3)。

na2on2010-05-29

 さて、ここからミーティングのオムリエ報告その3は、『ナチュラルマザリング』関係の展示に関してです。

 告知した通り、参加した皆さんが集まる大きな部屋で、『ナチュラルマザリング』のカメラマンである片山貴博さんによる、出産前後の家族の写真と、イラストレーターである森佳奈さんの原画の展示を行ないました。

 いずれも見応えのある写真とイラスト、多くの方に見ていただき、嬉しい言葉もたくさん頂きました。

 その他「『ナチュマザ』できるまで」と題して、写真の撮影風景や、ロケの模様、関わるスタッフの方々などを紹介したパネルを展示しました。このパネルは今後も使用されることもあると思いますので、イベント等で見かけたら、見てやってください。

 それから、布おむつとおむつカバーの展示も行ないました。

 急遽お願いしたにもかかわらず、気持ちよくおすすめおむつの数々を送っていただいた、ドリームナッピーズの田村美帆さん、ありがとうございました! 

 田村さんは『ナチュラルマザリング』ビバ! 布おむつ!!号で、いい意味でのこだわりが感じられる布おむつ&おむつカバーの数々を貸してもらい、お母さんたちへの温かみのあるコメントもいただいてから、ツマともどものお知り合い。同じテレビ番組で(取材は別々でしたが)共演した仲(!?)でもあります。いつもお母さんの視点に立ったおむつのセレクト、そしておむつなし育児にも深く関わっている公認オムリエンヌです。

 以上の展示、いずれも好評をいただいたようで、私はもちろんのこと、ビジュアル全般担当のツマもほっとしております。

 ちなみに、日曜日、イベントも終わり、久しぶりにお会いしたご家族と一緒に帰りつつ、夜は別件のイベントだったのですが、そこで、会場で一緒だった森佳奈嬢と再び会いました。近所だしね〜などと言いながら分かれて、私とツマが食堂に入ると、そこにはみたび、森佳奈嬢とお友達が。

 結局お友達も一緒に4人で、私ども、おいしくお酒をいただいて、長い週末も幕、となった次第です。

 ここからミーティング、回を重ねるごとに、いいイベントに育っているように感じます。運営にたずさわった皆さん、ほんとうにおつかれさまでした。あやまるさん、あなたの慈愛に満ちた力に今回も私は感服しました。

 自然育児友の会 http://shizen-ikuji.org/
 ドリームナッピーズ http://www.dreamnappies.com/
 あやまるさんの「こどものとなり」 http://akuu.blog25.fc2.com/
 をご参照ください。
 
 そして『ナチュラルマザリング』親子で整体ことはじめ号、好評発売中です。
 http://mothering.jp/kaiho/nm/entry-5548.html

 次号は「親子で山登り」がテーマ。お楽しみに!

オムリエ報告(2)。

na2on2010-05-28

 さて、ここからミーティングのオムリエ報告その2です。

 フリーペーパー『ナチュオム』は、あたふたしつつ、どうにか完成いたしました。

ナチュラルマザリング』と日本オムリエ協会の共同企画、という形で制作したペーパー、中身は「生まれる時を、記録する」というテーマでカメラマンの片山貴博さんの写真とインタビューを掲載しました。

 また、オムリエふたりによる「おむつ洗い道」。そのこだわりっぷりに感嘆するもよし、笑うもよしの内容です。

 今後も折に触れ出して行こうと思っています。告知等は、ここでいたします。

 今回のナチュオムは、ありがたいことにすべてはけましたが、家内制手工業(編集・ワタシ、デザイン・ツマ、印刷所・家のプリンター)の良さで、刷りますので、必要な方は na2on@@evergreen-edit.com (@をひとつぬいてください)までご一報を。また、自然育児友の会の事務局にもおかせていただいていますので、お立寄りの際はぜひ。

 また、ナチュオム内でも紹介しましたが、片山貴博さんが、出産前後の家族写真の撮影モデル(家族)を募集中です。出産の瞬間は、希望があって、しかも時間が合えば、という条件です。写真は出産後お渡しします。また、撮影した写真は、今後各種メディアや写真展などで発表する可能性があります。

 興味のある方は、上記のメールアドレスにご一報ください。当方から片山さんに転送させていただきます。

 本誌『ナチュラルマザリング』の表紙と特集記事に出ていただいた、藤岡亜美さんとも久しぶりに会場内で顔を合わせました。お互い直後に講座を控えてあたふた中でしたが(小貫大輔さんと、ナチュマザ編集長うちだ司会による対談も、面白かった、と聞いています)、取材時と変わらず、ぱっと開いた感じの笑顔を見て、なんだかすごく嬉しかったです。会った時のポジティブな印象が変わっていないと、ほんと「取材させてもらって良かったな!」と思えるんですよね。

(その3につづく)

オムリエ報告(1)。

 5月8日、9日の2日間、NPO法人自然育児友の会が主催した「ここからミーティング」無事に終わりました。少々遅くなってしまいましたがオムリエ的ご報告を。

 まず、ワタシ、オムリエとして、

1 オムリエ座談会の開催
2 フリーペーパー「ナチュオム」の発行と配布
3「ナチュラルマザリング」関連の展示

 を行ないました。

 まずは、オムリエ座談会、お集りいただいたお父さんは、育児に、自分たちなりのやり方で関わっていこうと考えている方ばかりでした。

 最初に自己紹介をかねて、皆さんに育児で特にこだわっていることを聞いたのですが、子どもが出来てから今までの自らが何をどう考え、どうしてきたのかを、熱く語っていただきました。皆さんのお話を聞くまで、予定の時間の倍かかったくらいです。

 エマーソン・ミルズさんによる「おむつなし育児」の話、他にもおむつなしを実践しているお父さんたちが参加したこともあって、とても話が盛り上がったように思います。例えば、大きな手で支えてあげることで安心してもらう、といった、お父さんならではの、子どもとの関わり方も改めて確認できたように思います。今後、おむつなし父さんたちの集いの場を設けても楽しそうですね。

 さらに秀島秀昌さんによる「自主保育」の話。3歳以下のお子さんをお持ちの方が多かったので、これまた熱い質問が出たりもしました。自主保育は、お父さんが主体的に関わることで、成立する保育だと思うので、「やる/やらない」に関わらず、3歳〜6歳くらいの子どもとの関わりを考える時に、参考となる話がたくさん含まれていると思います。今度、改めて皆で話をする場を設けたいですね。

 終わった後の夜も泊まったオムリエ父さんたちとお酒をいただけました。酔い中だったので、良く覚えていないんですけど、秀島さんが、使用済みの「おむつ洗浄装置」を若いオムリエ父さんに、オムリエの技と心を伝承するとかなんとか言いながら、渡していたような気もします(デトロイト・メタル・シティの「伝説のSG」みたいだ……)。

 あと、ホメオパシー講座の講師として参加されていた、オムリエにしてホメオパスの下山田吉成さん。実は、オムリエって面白いね〜、と最初に言ってもらって、こういうことをやろっかな〜と考えるきっかけをくれた先輩である下山田さんと、お酒を飲みつつお話できたのも嬉しかったです。今度、九十九里でおむつ洗いを敢行するオムリエ合宿をやりたいですね! 

 オムリエ座談会の模様は、後日改めて、ご紹介する予定です。

 また、今後、講座を行なっていく予定です。それらの告知等、ここでいたしますので、いましばしお待ちください。

 まずは座談会に参加してくれたオムリエのお父さんたち、そしてお話をしてくれたエマーソンa.k.a. サニーさん、秀島さんに感謝! です。(2につづく)

 自然育児友の会は http://shizen-ikuji.org/
 おむつなし育児は http://www.omutsunashi.org/
 自主保育おむすびは http://d.hatena.ne.jp/jisyuhoikuomusubi/
 下山田さん主催のひもろぎ庵は http://www.himorogian.jp/

をご参照ください。